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血小板凝集測定法(インピーダンス法)
解説
血小板の機能である凝集能を調べる測定法の一つである。インピーダンス(電気抵抗)法は,攪拌条件下で血小板凝集惹起物質(アデノシン二リン酸、コラーゲン、アラキドン酸など)の刺激を加えると電極上に血小板凝集塊が付着したときに生ずるインピーダンスの変化を測定するものである。測定装置は、WBA Model 591/592Ⓡ(CHRONO-LOG社)とMultiplateⓇ アナライザー(MEA: multiple electrode platelet aggregometry)(Roche社)がある。図は測定原理を示す。 血小板多血漿を用いる吸光度法(比濁法)凝集計に比べて,1)白濁したPRPでも測定できる,2)PRPを作製することなく採血直後に全血のままでも測定できる, 3)全血を用い白血球の粘着凝集を測定できる,などの特徴がある.主に欧州を中心に抗血小板薬の薬効(モニタリング)に利用されており、クロピドグレル不応症のcut-off値は、ADP凝集で 468AU × min, アスピリン不応症はアラキドン酸凝集で203 AU × minと報告されている1)。
図表
引用文献
1) Hazarbasanov D, Velchev V, Finkov B, Postadjian A, Kostov E, Rifai N, Aradi D: Tailoring clopidogrel dose according to multiple electrode aggregometry decreases the rate of ischemic complications after percutaneous coronary intervention. J Thromb Thrombolysis 34: 85